最近、新型コロナウイルス感染症の問題で、テレビやインターネットで
「高気密住宅では室内でコロナウィルスが蔓延しやすいので、積極的に窓を開けてください」といった記事を見かけます。
5月17日のTV「サンデーモーニング」でも白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授がそのような解説をされていたと聞きました。
間違ってはいませんが、安心してください。これはある一定の条件に当てはまる方に限られるからです。
ある一定の条件とは、省エネのために24時間換気設備の電源を切っている方(または適切な設計に基づいていない換気設
備を使っている方)のことです。
適切な設計に基づいた24時間換気設備が、問題なく動いている場合は窓を開けなくても2時間ごとに家全体の空気が全部
入れ替わっています。
ここで問題なく動いているというのは、主にフィルターの掃除ができているかということと床や壁の通気口が塞がれてい
ないかということに注意しましょう。
外気と内気をつなぐフィルターにゴミやホコリが詰まっていれば、そこにウィルスが付着し、室内に蔓延するということ
が大いに考えられます。
換気がしっかりできる家とは、適切な設計による換気設備の設置と定期的なメンテナンスができている家のことです。
高気密住宅は換気設備のパフォーマンスを最大化するための条件です。
高気密住宅だから換気性能が悪いというのは間違っていて、むしろ換気を良くするための高気密住宅であるということを
わかっていただきたいですね。
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