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家具の音楽

家具の音楽

クラシック音楽の世界にも「人の心を動かさない音楽」をたくさん書いた人がいます。フランスの19世紀の音楽家エリック・サティです。彼は「まるでそこにある家具のように存在を意識しない曲」を書きました。
その名も「家具の音楽」です。

エリック・サティの書いた「家具の音楽」はBGMの先駆けになるコンセプトでした。

音楽は演奏者と向き合って静かに聴くものだと決まっていましたが、彼は演奏会の休憩時間にこの曲を演奏し、観客に「決して耳を傾けないで」と注釈を入れました。

 

その音楽は短いフレーズを何度も何度も繰り返すだけのものですが、残念ながら耳を傾けてしまう不思議な感覚があります。BGMとしては失敗作ですね。

 

近代になると今度はジョン・ケージが有名な「4分33秒」というピアノ曲を発表しました。

ピアノもピアニストも舞台に登場しますが、ピアニストは鍵盤の蓋を開け、曲が終わって蓋を閉めるまで一切何もしません!

 

聞こえてくるのはホールの観客が息を呑む音、咳払い(なぜかクラシックコンサートは静かになると席をする人がいる)ピアニストが椅子を引く音、微妙なざわつき感だけです。

 

沈黙だけが273秒を演奏し、終わるという究極の環境音楽です。(私は一度だけ実演に接しましたがもう体験したいと思いません)

 

実際にBGMとしてクラシック音楽を使うのならモーツァルトのピアノソナタかピアノ協奏曲の方がずっと良いと思いますね!

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