リノベーションの意味とは?工事内容とリフォームとの違いを解説
住宅に関する用語として「リノベーション」と「リフォーム」をよく耳にしますが、その意味や違いを正確に理解している人は多くありません。今回は、リノベーションの本当の意味やリフォームとの違い・工事内容・費用相場について解説します。
リノベーションとは
近年、住宅業界で注目を集めているリノベーション。この言葉は英語の「renovation(革新・刷新)」が語源です。単なる修繕や修理とは異なり、中古住宅の性能や価値を高める工事のことを指します。古い住宅を新築以上の性能に生まれ変わらせることができるのが特徴です。いまでは住宅改修の重要な選択肢として広く認知されています。
リノベーションの基本的な意味
リノベーションは、既存の建物に大規模な工事を行い、建物の性能や価値を向上させる工事を指します。一般的なリフォームと異なり、建物全体の性能向上を目指す点が特徴です。住宅の基本構造である躯体はそのままに、間取りの変更や設備の刷新、断熱性能の向上などを行います。
築年数が経過した建物でも、新築以上の性能を持った住まいへと生まれ変わらせることができます。単なる修繕や修理を超えて、現代のライフスタイルに合った快適な住空間を実現するのがリノベーションなのです。
リノベーションとリフォームはここが違う
リフォームの「reform」は「改良・改善」を意味し、古くなった部分を修繕して新築時の状態に戻すことを指します。壁紙の張り替えやキッチン・お風呂の設備交換など、比較的小規模な工事が中心です。
一方、リノベーションは建物の構造部分にまで踏み込んだ大規模な改修工事を行います。間取りの変更や断熱性能の向上・設備の全面的な刷新など、住宅の性能を大きく向上させる点が特徴です。
工事期間もリフォームが数日から1ヶ月程度なのに対し、リノベーションは2~4ヶ月かかります。価値の向上を重視するリノベーションと機能回復を目的とするリフォームには、明確な違いがあるのです。
リノベーションで住宅はどう変わるのか
リノベーションは住まいに大きな変化をもたらす工事です。その変化の内容について詳しく見ていきましょう。
住宅の性能が大きく向上する
リノベーションによって、住宅の基本性能は大きく向上します。古い住宅では断熱材が不十分だったり、窓がシングルガラスだったりすることが多く、冷暖房効率が悪い状態です。リノベーションでは、壁や天井、床に高性能な断熱材を入れ、窓も断熱効果の高い複層ガラスに交換します。
耐震性能も現代の基準に合わせて補強工事を実施。給排水管の更新や電気容量の増設なども行い、住宅の基礎的な性能を新築以上のレベルへと引き上げることができます。
間取りを自由に変更できる
リノベーションの大きな特徴は、間取りを自由に変更できる点です。構造上重要な柱や梁以外の壁を取り払うことで、新しい空間を創り出すことができます。たとえば、個室だった空間を広いリビングダイニングに変更したり、収納の少なかった部屋に大容量のクローゼットを新設したりすることが可能です。
キッチンの位置を移動して家事動線を改善したり、和室を洋室に変更したりするなど、現代の暮らしに合わせた間取りにできます。ライフスタイルや家族構成の変化に応じて、住空間を最適な形に作り変えられるのです。
水回りや設備を一新できる
キッチン・浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備は、リノベーションすることによって配管を含めた全面的な改修が可能です。最新の節水機能を備えた設備に交換したり、省エネ性能の高い給湯システムを導入したりすることで、快適性と環境性能を両立できます。
また、収納スペースの確保や掃除のしやすさを考慮した設計にすることで、使い勝手の良い水回り空間を実現できます。
リノベーションの工事内容と期間
リノベーションは、規模や内容によって工事期間が大きく異なります。計画的に進めるために、工事の詳細を理解することが重要です。
工事の規模による分類
リノベーションの工事規模は、内装の変更から建物の構造部分までさまざまです。間取りの変更や水回りの改修・設備の入れ替えなど、建物の状態や予算に応じて工事範囲を決定します。一般的な工事期間は2~3ヶ月程度ですが、工事の内容によって変動します。
フルリノベーションの工事期間
フルリノベーションは、建物の躯体以外のすべてを一新する大規模な工事です。内装や外装・設備・配管などを全面的に改修し、新築同様の住宅に生まれ変わらせます。工事期間は3~4ヶ月が一般的で、住宅全体の性能を大幅に向上させることが可能です。
その他工事の期間目安
工事期間は改修範囲によって大きく異なります。マンションの場合は2~3ヶ月、一戸建ての場合は3~4ヶ月程度が一般的です。設計期間として1~2ヶ月も必要となるため、住まいの計画は余裕を持って立てることが大切です。
リノベーション工事のメリット
リノベーションには多くのメリットがあります。住まいの価値向上から生活の質の改善まで、様々な効果が期待できます。
建物の価値が向上する
リノベーションによって住宅の性能は新築時以上に向上します。断熱性能の強化や耐震性の向上、最新設備の導入により、建物の資産価値も高まります。築年数が経過した物件でも、適切なリノベーションによって価値を維持・向上させることが可能です。
具体的には、水回り設備の交換や配管の更新・外壁の改修・窓サッシの断熱強化などの工事が含まれます。また、新築では実現できない独自の間取りやデザイン性の高い空間づくりも、リノベーションならではの価値向上ポイントです。物件の築年数が古くても、リノベーションを実施することで設備の状態や性能が改善され、資産価値の維持・向上につながります。
ライフスタイルに合わせた住まいになる
家族構成の変化や生活スタイルの変更に応じて、住空間を最適化できるのがリノベーションの大きな魅力です。子育て世代には子どもの様子を見守りやすい開放的な間取りに、高齢者には段差を減らしたバリアフリー設計に変更することもできます。壁の配置や開口部の位置も自由に変更できるため、採光や通風を考慮した快適な空間設計が可能です。
光熱費の削減につながる
断熱性能の向上や高効率設備の導入により、住宅の省エネ性能が大幅に向上します。壁や天井・床に断熱材を充填することで、冬は暖かく夏は涼しい快適な室内環境を実現できるのです。
たとえば、窓には断熱性の高いペアガラスやトリプルガラスを採用することで、熱の出入りを抑制できます。給湯設備も最新の高効率機器に交換することで、エネルギー消費を抑えることも可能です。
また、LED照明への交換や節水型の水栓の導入など、日常的な使用における省エネ・節約効果も期待できます。これらの改修により、毎月の光熱費を大幅に削減することができます。環境への配慮と経済的なメリットを両立できるのも、リノベーションの魅力です。
まとめ
リノベーションは、単なる修繕や修理を超えて、住まいに新たな価値を生み出す工事です。間取りの変更や性能の向上・設備の入れ替えなど、住まいを理想の形に作り変えることができます。ただし、工事の規模が大きいため、専門家との綿密な打ち合わせと計画が不可欠です。
株式会社関西工務店では、65年の実績を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせたリノベーションをご提案しています。「Happyなわたしたちだから社会をHappyにできる」という経営理念のもと、単なる建物としてではなく、幸せな生活を実現する環境としての住まいづくりに取り組んでいます。リノベーションをお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。
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